このコラムでは
脊柱管狭窄症について
お話致します。
腰痛や脚の痺れ、
脚が上手く動かせない
などの理由で
整形外科に受診される方も
いらっしゃると思います。
そこでレントゲンを撮り
先生から
「○○さん脊柱管狭窄症ですね~。」
と言われる。
今となっては
知っているよという
方も多いと思いますが、
では脊柱管狭窄症って
一体何なのでしょうか?
脊柱管狭窄症でも
腰部にその状態が
現れたものを
腰部脊柱管狭窄症と言います。
背骨の中には脊柱管という
神経の本管が通る道があります。
その部分が狭くなってしまう
状態が脊柱管狭窄症
という事になります。
狭窄される部分によって
馬尾型と神経根型、
その両方を合わせた混合型
というものに分けられます。
狭窄してしまう原因として……。
・年齢による背骨の変形。
・背骨のズレ
・椎間板の劣化、膨隆、ズレ
・背骨を補強する靭帯の肥厚
・側弯症や腰椎分離症すべり症
などの脊柱管を圧迫してしまう
可能性のある病気
などなど様々な原因があります。
症状としては
腰から脚にかけての痛みや痺れ、
狭窄の度合いが強くなると
膀胱や排便に障害が発生する
場合もあります。
特徴的な症状として
「間欠性跛行」
というものがあります。
2~3分歩くと
腰痛や下肢の痺れで歩けなくなり
座って休憩すると症状が和らぎ
再び歩けるようになる
というものです。
なぜこのような症状が
でるかというと、
立位の時は腰椎というのは
前に出っ張っています。
(前彎している状態)
腰部脊柱管狭窄症の場合、
歩行や立位の継続で
その前彎が強まると、
神経の圧迫が強くなってしまい、
症状が出てしまいます。
座位の時は腰椎は後彎し、
後方からの神経の圧迫が軽減するため
症状が緩解するのです。
つまり自転車での移動では
あまり症状が出ないのも
特徴かと思います。
馬尾型においては
左右両方の脚に痺れや痛みがでるのが
特徴で、
神経根型では
片方に症状がでるとされています。
治療としては
手術をするかしないかによって
異なるのですが、
手術の場合、
狭窄している背骨の一部を
切除する場合が一つと
側弯症や背骨の並びが
原因の場合は
ネジや固定具を背骨に打ち
形を正す手術も行われるようです。
手術を行わない場合、
原因となっている
腰椎の周囲にある筋肉や
軟部組織を緩める
ストレッチやマッサージを
行います。
その他歩き方の改善を行う為に
下半身のトレーニングを
行ったりします。
症状の悪化や
神経麻痺による筋力低下を
防ぐためにも、
早めの治療やリハビリが必要です。
下半身の筋力低下には
当院ではロコトレーナーを
使用したトレーニングを
勧めています。
振動する板の上に乗り膝を
曲げたりボールを脚の間に
挟んだりして、太もも全周の
トレーニングを行います。
10分間機械に乗るだけで、
歩行に換算すると10,000歩の
効果があるとされています。
是非当院の治療と共に
ロコトレーナーによる下肢の
トレーニングもお勧め致します!
↓こんな感じのトレーニングマシンです。